今年は桜の開花が早く、すでに桜の花は満開です。
この時期、地面にはツクシやタンポポなどの春の野草が芽吹いています。
ツクシを見つけると、春がやってきたなと感じる方も多いのではないのでしょうか。
ツクシを見つけると、春がやってきたなと感じる方も多いのではないのでしょうか。
ツクシが出たあとに見るのが、スギナ。
ところで、ツクシが成長するとスギナになるのでしょうか。
実はツクシという種類の植物があるわけではなく、スギナ“本体”が生えてくる前に、同じ地下茎から先に出てくるものが、ツクシとよばれているのです。
※スギナはシダ植物に属するトクサ科の多年草。
ツクシの頭、つまり筆の先にあたる部分には、緑色の胞子がたくさんつまっていて、気温が上がってくるといっせいに胞子が飛び出していきます。
煙のように吹き出した胞子は風に乗ってあちこちに飛んでいき、胞子を飛ばし終わるとツクシは役目を終えて枯れてしまいます。
ツクシが枯れるころになると、同じ地下茎から今度はスギナが顔を出します。
ツクシは「胞子茎」として繁殖を担い、スギナは「栄養茎」として光合成をおこない、養分の調達を行います。
ツクシとスギナの関係は、別々の役割を担う同僚といった関係なのです。
ツクシからバトンを受け取ったスギナは繁殖力が旺盛で、庭や畑に一度生えてしまうと、どんどん勢力を広げて手がつけられないほどになってしまいます。
それゆえ、別名「地獄草」と呼ばれているスギナ。
我が家の畑も、少し見ない間にスギナだらけになってしまいました。
これからしばらくの間、スギナとの格闘に日々になりそうです。