杉本会計事務所

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2022.11.30
Contributor:ポン太

走れ!

カーレースと聞くと何を想像しますか?

ほれぼれするようなフォルムのレーシングカーでしょうか。
サーキットに響き渡るエンジン音と歓声でしょうか。

そうした世界とは無縁なナノカーレース。
ナノカーレースは、とても小さなつぶの原子をつなげた分子の車「ナノカー」を動かして、どれだけ走れるかを競い合うレースです。
第2回国際ナノカーレースで日本のチームが優勝しました。

 

(参考)第1回大会資料/第2回大会は、8チーム参加・制限時間24時間

 

今回の優勝チームが、炭素や水素など計109個の原子を集めて作った車は2ナノの分子。
※1ナノは1ミリの100万分の1

今回のナノカーレースでは、24時間で1054ナノ進みました。
人間の大きさにすると、約1キロ走行したことになります。

車の走行といえば、
2023年度の税制改正で検討された、車の走行距離に応じて課税する走行距離課税(道路利用税)

自動車関連税の税収が減り続けていること、
燃費向上や将来的なEVの普及などによるガソリン税の減収、排ガスや燃費性能に優れた車両を優遇する自動車税の軽減措置などによる減収を補填する案として浮上してきています。

海外ではスイス、ニュージーランド、ドイツ、ベルギーなど既に走行税や走行に応じた料金制度を設けている国があり、世界的にも走行税を導入する流れは年々大きくなってきています。
※ただし海外では自動車の保有にかかる税金が日本より遥かに安い。

電動化による燃料税収の減収分を取れるところから取るといった性質の走行距離課税は、カーボンニュートラルを目指す国家的な大目標にブレーキをかけるような税なのかもしれません。

そんな人間の大きさとは違う世界で走るナノカー。
将来は、病気の細胞に直接薬を運ぶような分子のマシンやエネルギーをためられる分子の機械が出てくるかもしれませんね。

ナノカーはいくら走行しても大丈夫ですよね??

【補足】
レーシングカー(F1カーやGTカー)は、サーキットという私有地のみで運用される特殊用途の車両なのでナンバーがなく、税金はかかりません。

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