杉本会計事務所

代表コラム
DIRECTOR
COLUMN

2022.06.30
Contributor:motoki

「もう」と「まだ」

直近の経済動向の注目点は何といっても円安そして物価上昇だと思いますが、株価の変動もかなり大きくなっていますね。

私も仕事柄?勉強もかねて株式投資を続けており、これまでも大きな相場変動を経験する中で、長期保有を基本に運用しています。

それでもさすがに今月は、保有株のあまりの株価下落に心理的にも耐え切れず、複数の銘柄を売買しました。

結局は、まだ上がるはずと思った銘柄を下降局面が続いた後に売却したり、もう上がらないだろうと思い追加購入した銘柄がさらに下落したり。これまでにないマイナスを経験しています。

まさに、もうはまだなり、まだはもうなり。

これは「人の行く裏に道あり花の山」と並んで最もポピュラーな相場格言とされています。

・相場は個々の投資家の思惑の総和であり、理論や分析で判断してもその通りにはならない。
・自分の考えに過度な自信を持たず、正反対の視点からの検討を怠らない。
・「もう~」と焦ったり、逆に「まだ~」と悠長に構えていると失敗することも多い。

こうした経験は恐らく誰しもが実感する教訓でしょう。今回も、身に染みる教えとなりました。

この6月、投資はそんな状況で気持ちが下がり気味でしたが、別の視点から、より前向きに「もう」と「まだ」を考える機会がありました。

それは(ほぼ)同世代が主役のMVと映画。

MVは、サザン桑田さんが「同級生」のレジェンド級?ミュージシャンを集めたチャリティソングのコラボセッション(時代遅れのRock’n’Roll Band)。

そして映画はトム・クルーズ主演の36年前大ヒット映画の続編(トップガン マーヴェリック)。

歌詞や演奏、ストーリーや演技から、同世代とは思えないバイタリティーやチャレンジ精神、同世代ならではの味わいや奥深さ、そして後進への心温まるエールを感じます。

・第一線でやれるところまでやり続ける。
・一方で下り坂へ向かう自分も受け入れる。
・後進に道を譲りつつその成長をできる限り支援する。

共通するそんなメッセージを受け取りました。

ここでも、もう引き際なのか、まだやれるのか、その見極めと決断がとても大切。

「もう」なのか「まだ」なのか

これは投資に限らず、人生の様々な局面で求められる難しい判断ですね。

その判断をより適切に行うために必要なのは、判断の対象や自分の立ち位置を客観的に見る冷静さと謙虚さ、別(反対)の視点も取り込む度量と俯瞰力、先を見据えた自分なりの時間軸を持つこと・・・

今月は、そんな思いを強く感じた次第です。

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