杉本会計事務所

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2021.12.07
Contributor:ポン太

匂い

今年も健康診断を受診する時期になりました。
年齢を重ねるごとに受診結果が気になります。

健康診断と言えば、必ずある検査項目に尿検査があります。

以前、新型コロナの感染者を匂いで嗅ぎ分ける「コロナ探知犬」が話題になりました。
犬の嗅覚は人よりはるかに優れていて、麻薬や爆発物などの探知だけでなく、最近は癌やマラリアなどの病気の研究や訓練が行われているそうです。
犬の能力って、すごいですね。

さてその匂いに犬よりももっと敏感に反応する生物がいます。
線虫です。

自然界では土壌中に生息し、目や耳はなく匂いを頼りに生きているため、嗅覚が非常に発達しています。
線虫の嗅覚受容体遺伝子は約1200種類、人は約400種類、犬は約800種類を持っているというのですから犬や機械では探知できない僅かな匂いを嗅ぎ分ける能力を秘めています。

現在この能力を使って尿に含まれる癌の匂いを検知し(嗅覚に優れた線虫は癌の匂いに集まる特性があります)、癌の早期発見につながる検査が実現しています。
線虫は飼育コストが非常に安価であるため、高精度かつ低コストである検査が可能になりました。

線虫には私たちのような五感はありません。
線虫のような嗅覚はなくても、それ以上にいろいろなことを感じる能力を私たちは持っています。
ちなみに五感のうち最も記憶に定着しやすいのは嗅覚なのだそうです。
匂いを活用したビジネスや商品が多いのは、この嗅覚を利用しているからなのですね。

情報過多な現在の環境・・・
私たちの五感は鈍ってきていると言われています。
五感の一つ一つに集中をして過ごしてみると、もしかしたら新しい発見があるかもしれませんね。

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