2021.12.01
Contributor：ぴよこ

年満月（としみつづき）

１２月といえば、師走・・・なぜかこの言葉に踊らされ、世間の雰囲気に飲まれ、忙しなく、あわただしい気持ちになります。そういう時期だからこそ、落ち着かなければと思う今日この頃ですが。

１２月にはもうひとつ“年満月（としみつづき）”という異称があることをご存じでしょうか。
美人の日本語／山下景子さん著で、３６５日　１日１日に対して1語1語、季節ごとの言葉を解説されている本なのですが、その中で、１２月１日の言葉として“年満月（としみつづき）”を紹介されています。

“年が終わるのではなく、様々な思いで各々の一年が満ちていくと思ってみたらいかがでしょうか。どうか、一年の締めくくりの月を、満ちたりた思いで過ごせますように。“という一説が付されていました。

ネットで”年満月“で調べてみましたが、すぐに検索されず、”としみつづき“と検索すると”美人の日本語“を紹介されていたり、その言葉に対しての思いを書いている方がいらしたり・・・皆さんに共通しているのは、１年が終わるのではなく、１年の出来事を穏やかに満ちた思いで締めくくるという気持ちを綴られていることでした。

どうしても、１２月は“１年が終わってしまう・・・やらなければ”と思いながら、あっという間に時が経ち、１年が過ぎ去ってしまうのですが、１年最後の１か月、“様々な思いで満ちていく”ことを感じながら過ごしたいと思いました。

皆さんにとっても、この１か月はお忙しい時期かと思いますが、思いの満ちた締めくくりの１か月でありますように。