杉本会計事務所

代表コラム
DIRECTOR
COLUMN

2019.09.08
Contributor:motoki

映画「マイ・インターン」を今観て

クライアント社内報の社長コラムで取り上げられていた映画「マイ・インターン」を観ました。

急成長したファッションサイト企業の30代女性社長ジュールズ(アン・ハサウェイ)の下に、シニア・インターンの部下として雇われたのは、なんと70歳のベン(ロバート・デニーロ)。

最初は40歳も年上のベンを疎ましく感じていたジュールズが、経験豊かで能力が高く誠実なベンを次第に受け入れ助言を求め、信頼関係を築きながら仕事やプライベートの危機を乗り越えて行く。優しさとユーモアに溢れた心温まるストーリーです。

社長コラムではこの映画から、高齢になっても仕事を通じ誰か(社会)の役に立つことの大切さと意義を見出されていました。

正にそのとおりで、ベンは前職退職後の悠々自適の生活に飽き足らず、70歳からの新天地で、仕事と人生の先輩としてジュールズや多くの社員の尊敬と信頼を得ながら生き生きとしていく姿を、ロバート・デニーロが見事に演じています。

この映画からのもう一つの示唆は、シニア・インターンの社会的意義ではないかと思います。

若手中心の新興企業に、年齢もキャリアも全く異なる人材が受け入れられ、価値を生み出し貢献していく組織の在り方は、高齢化や人手不足、起業率の低さといった現在の日本の課題に対しても、一つの方向性になるのではと感じました。

定年退職者の中には、高齢でも能力や気力が充実している方がいる一方で、必要とする企業への雇用シフトが十分に行われず、人手不足なのに人材のミスマッチが存在する。日々接するクライアントでも、そうした状況が見られます。

先日の日経新聞に、成長する宇宙ビジネス分野で、JAXA等の技術者OBと人材不足に悩むベンチャー企業とのマッチングを経産省が支援するとの記事がありました。こうした動きが広く進んで行くといいですね。

映画に戻ります(笑)。この映画は2015年の作品ですが今観ても十分に新鮮な感じで、話の展開や場面の切り替わりのテンポもよく、主役二人はもちろん他のキャスティングも絶妙で、それぞれの役回りをとても上手く演じていると思います。

アン・ハサウェイが名演した「プラダを着た悪魔」の続編ともされ、ファッション業界ゆえに全体の映像が洗練されていて、美しいNYの街並みや夜景も楽しめます。

老若男女を問わず、きっと自然に心が穏やかになるお奨めの映画だと思います。

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