杉本会計事務所

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2021.12.31
Contributor:ポン太

まるめる

まるめるというと
年末のこの時期、お餅をまるめることを思い浮かべます。

餅つき機のビィーというお餅がつきあがった合図が鳴ったら、熱々のお餅をサッと取り出してお餅の一部はお供え用に丸くします。
まるめる作業は簡単なようでなかなか難しく、少し不格好ですがお供え用のお餅が完成します。
お雑煮用のお餅はのし餅にして、食べやすい大きさに切り分けます。
我が家の年末の行事です。

お供えのお餅が丸いのは、人間どうしの円満をあらわし、望みを叶えるために満月(望月)になぞらえたと言われています。

また反省する意味で、頭をまるめると使われることがありますよね。
本来、頭をまるめるとは、
罰ではなく仏教に帰依すること、仏門に入ることを意味します。
仏教の最終目標は俗世間の苦しみや煩悩から解放されることであって、放っておいても生えてくる髪の毛は消そうとしても消せない煩悩の象徴であり、頭をまるめること(剃髪)は、煩悩を打ち消すことの第一歩だと考えられているそうです。
髪の毛が生えてくると髪型が気になったりしますし、また髪の毛を伸ばしていると薄毛などに悩むこともあります。
これらは修行をするにあたって邪魔になるので、煩悩を断ち切るために髪の毛を剃っているのです。

まるめるには、まるめこむという使い方もあります。
<朝三暮四のお話>
中国が宋の時代、狙公と呼ばれている猿回しの男がいました。彼は、多くのサルを飼っていて大変可愛がっていました。
しかしながら、財産をくいつぶしてしまい、いよいよ飼っているサルたちに与える餌を節約しなければならなくなってしまいました。

そこで、栗の実を毎日、「朝三個、夕方に四個」与えることを告げると、これにサルたちは、いっせいに不満の声をあげました。
そこで、猿回しは「朝に四個、夕方に三個にする」と言ったところ、サルたちは、たちまち笑顔になり喜びました。

目先の違いにとらわれて、結局は同じ結果になることに気づかないこと。
また目先の利害を強調して口先で人をまるめこむこと。
気をつけていないと知らず知らずのうちに、この愚かなサルに成り下がっている状態。
冷静に自分自身、自分の立場を俯瞰して、全体を冷静に見渡す目、態度が必要だということを教えてくれる四字熟語です。

皆さまにとってこの1年はどのような年でしたでしょうか。
来年もよろしくお願いいたします。

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