杉本会計事務所

代表コラム
DIRECTOR
COLUMN

2021.07.31
Contributor:motoki

感動のオリンピック。さてその先は?

連日熱戦が繰り広げられているオリンピック。ソフトボールなどの先行競技が7月21日にスタートしてから、既に日程の半分以上が経過しました。

メダルラッシュの日本選手は大健闘。想定外や残念な結果もあるものの、その活躍に日々感動と元気をもらっています。

特に、初日の高藤選手以降12個のメダルを獲得した日本柔道は圧巻で、中でも個人的に感銘を受けたのは、女子78キロ級金メダルの濱田尚里選手。

遅咲き30歳で控え目な感じの濱田選手は、全試合、これまで磨き続けてきた寝技で勝利し栄冠を手にしました。

相手が寝技が得意な濱田選手を研究し対策を考えて来ても、その上を行く練習で凌駕してしまう。

寝技を回避する相手の様々な逃げパターンを想定した地道な練習を繰り返し、常に右腕で相手の体を返すため、左肩より右肩の筋肉の方が盛り上がっているのだとか。

技や個性をとことん磨いて極めれば、それが差別化と優位性になり勝負できることを、濱田選手の戦いを見て、改めて強く認識できました。

さて、そんなオリンピックに10日間ほど感動と元気をもらっている中で、直近のコロナ感染は急拡大。今日も全国で1万2千人以上の感染者が確認され、4日間連続で過去最多となっています。

8月2日からは、東京都と沖縄に加え関東3県と大阪に非常事態宣言が、また北海道他4府県に蔓延防止等重点措置が、共に8月末を期限として発令されます。

この先の景況感・経済情勢がとても気掛かりですが、少なくとも下記3要素の複合的な状況になるのでしょう。

・繰り返される経済活動制限による感染抑制効果と経済マイナス効果
・オリパラ終焉に伴う高揚感消失と一大イベント後の経済マイナス効果
・デルタ株主体の感染拡大に対するワクチン接種の普及拡大の有効性

個人的には、

オリパラ後の高揚感消失と感染拡大への意識回帰で人々のマインドが下がる一方で、人流抑制や、ワクチン接種の進捗とその効果が不十分で感染が収まり切らず、景況感・経済情勢も停滞して日経平均も大きくダウン・・・

といった事態も想定しています。

こればかりは未知数ですが、変化の幅が大きくなることもあり得るので、個人も企業も、常にワーストケースを含めたシミュレーションを行い、まず動いて修正を繰り返す地道な取り組みが、今年後半に向けて特に求められると考えています。

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