杉本会計事務所

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2021.07.25
Contributor:ポン太

今年も暑い夏がやってきました。

週末、子供の野球の試合観戦に出かけると、日陰で座っているだけなのに暑さでグッタリしてしまいます。

そんな暑い夏を快適にしてくれるアイテムの一つが、ハンディタイプの扇風機です。
首に掛けることができるネックツインファンは、大活躍しています。

そして扇風機がない時代から現在まで、変わらずに「涼」を運んでくれるアイテムがあります。
それは「団扇」や「扇子」です。

団扇と扇子の違い、それは形状です。

団扇の方が歴史は古く、日本では高松塚古墳の女性群像の先頭の女性が長い団扇状のものを持つ姿が描かれています。
古墳時代に中国から伝わった団扇の原型は、現在の団扇より柄が長く、貴人や女性の顔を隠したり、虫を払う道具として使われていたといいます。

団扇が日本に伝わってから約100年後、平安時代には折りたためて携帯しやすい扇子が発明されました。
団扇同様、中国から伝わったものだと思っていましたが、なんと扇子は、日本人が発明したものだったのです。

その始まりは、数枚の木簡を持ち歩くために綴じて使ったのが扇子の始まりです。
当時は扇ぐことが目的ではなく、宮中での複雑な作法を書き留めておくメモ帳のような役割を持っていたそうです。

主に男性が使っていた扇子は、やがて檜扇に色や絵が施されるようになり、宮中の女性にも普及。
鎌倉時代には、中国を経由してヨーロッパへ渡り独自の発展を遂げ、室町時代には中国から逆輸入されて普及したといいます。
能や演劇、茶道などにも用いられるようになった扇子。
「涼」をとるという一般的な使用法が広まったのは、江戸時代後期になります。

現在の扇子は、扇面の素材や絵柄などバリエーションが豊富です。
生活に「涼」を添えてくれるだけでなく、自分らしさを演出する夏のアイテムになりそうですね。

今年の夏は、グラウンドの隅で扇子を扇ぎながら、野球観戦を楽しみたいと思います。

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