杉本会計事務所

代表コラム
DIRECTOR
COLUMN

2021.06.30
Contributor:motoki

ワクチン接種が進む中で思うこと

新型コロナワクチン接種が進んでいます。私も関与先企業の職域接種の案内を頂き、7月と8月に受ける予定となりました。静岡市からの接種券送付はまだ先になりそうなので、大変ありがたく思っています。

今回のコロナ関連の非常事態においては、行政の対応能力が試される形になりました。

ワクチン接種で言えば、ワクチンの受払管理、医療従事者の確保、接種者予約管理システムの構築、接種現場の運営など、平時にはないプロジェクトを早期に立ち上げて実行管理する能力が求められます。

行政として様々な対応が必要なわけですが、その中で課題として浮き彫りになったことの一つは、個人情報管理が不十分なことでしょう。

昨年の定額給付金にしても、今回のワクチン接種にしても、対象者の指定に時間を要し、通知手段が書類郵送になるのは、この個人情報管理のあり方に起因する面も大きいと思います。

ワクチン接種で世界最速とされるイスラエルでは、日本と同じ国民皆保険制度の下で、一つの機構が病歴を含む個人情報を電子カルテとして一元管理。接種施設も同機構が一括運営し、個人はスマホに入る通知に基づき指定日・指定場所で接種を受けるシステムとされます。

少ない人口・地理的な集約・国民の危機意識やITリテラシーの高さ・ワクチン供給元ファイザー社との契約等、イスラエルの接種がスピーディに進む他の要因もありそうですが、個人情報の電子化・一元管理・情報伝達のスマホ化などの仕組みは、日本でも是非取り入れて欲しいところです。

こうした方向性は、新設のデジタル庁とマイナンバーカードを基盤とした現在進行形の行政システムの今後に期待しています。

ところで、私が住む静岡市は、それにしても様々な行政の動きがのんびりしていないでしょうか?上記の定額給付金然り、ワクチン接種然りです。

行政がのんびりしているのも、それに対して住民がさほどクレームを言わないのも、静岡の県民性(市民性?)なのかも知れません。

そこに慣れ親しんでいる私個人も、その鷹揚なところは嫌いではないので(笑)、中学・高校と同期の市長には、問題点の指摘ではなく、改善に向けたエールを送りたいと思います。

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