2020.03.01
Contributor:ポン太
3月になりましたね。
まだまだ寒い日が続きますが、なんとなく春の訪れを感じます。
春といえば桜。
この桜、冬の間にグッと冷えないと目が覚めず、開花がうまく進まないと言われています。
これを「休眠打破」といいます。
桜は夏の間に来年咲かせる花芽を葉の付け根や枝の先端に作り終えています。
その後、夏から秋の間に芽が伸び出さないように抑制する物質を葉でつくり、芽に送り込んで強制的に伸びるのを抑えています。
この抑制物質を休眠ホルモンといい、このような状態にあることを休眠といいます。
この休眠ホルモン、葉が展開している間ずっと作られているわけではありません。
植物は極力無駄なことはしないのです。
休眠ホルモンを作り始めるスイッチは、日長を利用しています。
夏至を過ぎて日が短くなると葉が感知して、ある段階で休眠ホルモンを作るスイッチが入ります。
そして今度は目覚めるとき。
8℃以下の気温が800時間以上になると、目を覚める準備ができます。
この目覚めが「休眠打破」です。
暖かさに合わせて花を咲かせ、私たちの目を楽しませてくれる桜。
夏には翌年の春の準備をし、
地球の周期を利用して花が咲き始めないように抑制スイッチを入れ、
寒さを利用して目を覚ませます。
実に細やかで計画性があり、自己規制ができ、自然とも同調しています。
桜の花も見事ですが、その性質も見事ですね。
新型コロナウイルスの影響で静岡市の学校は3月3日~15日まで臨時休校になりました。
そのまま春休みに入るとすると、1か月程度の長期休暇になります。
急遽決まった休校に戸惑う子供、そして親。
突然の長期休暇を、大人も子供もどのように過ごすかで桜が咲くころにちょっとした差が出るのではないでしょうか。
桜が花を咲かせる準備をするように
この休暇、
自ら目標を定め、誘惑に打ち勝ち、頭を切り替え、感情や行動をコントロールして過ごしたいものですね。
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