杉本会計事務所

代表コラム
DIRECTOR
COLUMN

2020.02.29
Contributor:motoki

「正しく恐れる」を目指す

新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。今日の安倍首相の記者会見は、国を挙げての対策に万全を尽くすと共に、国民の理解・協力を強く求める内容でした。

色々な考え方があると思いますが、この短期間の対応が、その後の感染拡大防止に極めて重要とする専門家の助言に基づく方針は理解できます。

一方で、過熱した報道など種々雑多な関連情報の拡散が、個々人の必要以上の反応や行動を助長しているように感じます。

こうしたことがなぜ起こるのか?それは、安倍首相のコメントにもあるように、新型コロナウイルスが「未知のものであり、よく見えない、よくわからない敵」だから。

私たちのモノゴトの認識は、次の3つに区分できるとされます(禅問答的ですが)。

・知っていること
・知らないとわかっていること
・知らないとわかっていないこと

「知っていること」は、自分の理解を前提に対応できますし、「知らないとわかっていること」は、知らなくても想定内のこととして対処はできそうです。

ところが3番目の「知らないとわかっていないこと」に対しては、知らないことを特定できず、そして知らないがゆえに、誤った行動や極端な行動に出てしまうことがあリます。

新型コロナウイルスのように、命に係わるネガティブなものであればなおさら。

感染を疑い他人を排斥したり、ネット情報を盲信して即実践したり、マスクを買い占めたり。

過度に恐れを感じてしまい、そうした根拠が希薄で行き過ぎた行動に走りがちになるのでしょう。

上記の3つのモノゴトの認識が、感染防止に直結するわけではありませんが、冷静な行動により「正しく恐れる」レベルに留まることを、自らに促してはくれます。

連日の関連情報も集約すると、今の段階で個人レベルでやれることは、手洗い・うがい・咳対応・除菌・人混み回避・体調管理。特別なことではなく、そうした基本動作の実行レベルや精度を上げることだと思います。

飛び交う情報に惑わされず、個人の責任において、やるべきことをやれる範囲で実践すること。これに尽きると思っています。

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