杉本会計事務所

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2019.11.03
Contributor:ポン太

ていないしんし!?

質問です。

土地を購入しようとしています。
とても気に入って購入しようとした土地に、
祠(ほこら)や社(やしろ)があったら、皆さんはどうされますか?

敷地内に祠がある住宅
新興住宅地にはほとんど見られませんが、
古い住宅街では決して珍しくないようです。

祠とは、
神様を祀った小さな社殿のことです。
個人住宅の敷地内にある祠は、
家や土地を守る存在として、多くの場合はお稲荷さんを祀っているようです。

このように、自宅の敷地に
お稲荷さんやお地蔵様、不動尊、道祖神などのご神体を祀ること、
これらの祠や社を総称して
「庭内神祠(ていないしんし)」といいます。

さて、質問に戻りますが、
「祠がある土地」と聞くと、
購入をしり込みされる方もいらっしゃるかもしれません。
実際にそういった土地は、購入希望者が減ってしまう傾向にあるようです。

しかし、相続税法においてこの土地、
一定の条件を満たしている場合には、
祠とその部分の敷地は非課税財産となります。

庭の中にあるその敷地は、それほど大規模ではないかもしれませんが、
その部分の土地の評価はゼロ評価になりますので、
路線価の高い地域であれば、それだけでもかなりの減額になります。

「祠がある土地」
祠をマイナス要因に捉えるのではなく、祠にお供えをして、
一緒に暮らすという方法をとってもよいかもしれませんね。

ちなみに、非課税財産になるのならと、
うちも明日にでもお稲荷さんを庭に設置しよう、
と考えられる方はご注意ください。

建立の目的や経緯が、
信心の対象ではなく、
租税回避や節税目的であると判断された場合には、非課税財産とはなりません。

神様はすべてお見通し?・・・ですね。

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