杉本会計事務所

代表コラム
DIRECTOR
COLUMN

2019.08.18
Contributor:motoki

カーナビ・アプローチ

暑い日が続きますが夏の行楽シーズン真っ盛り。車で出掛ける際には、私のような方向感覚にやや(かなり?)難がある人間にとってカーナビは欠かせません。

最近のカーナビはGPSや地図の精度も高く、渋滞情報も取り込んで最適ルートを設定し目的地へと導いてくれる本当にありがたいシステムです。

このカーナビは日々の問題解決のお手本のような仕組みですね。

・現在位置を確認(現状を客観的に把握)
・目的地の決定(目指すゴールの設定)
・ルート計算(ギャップの認識)
・最適ルートの提示(最善策の立案)
・提示ルートを進行(最善策を実行)

カーナビは、提示ルートを何度外れても常に最適ルートを再計算し続け、それに沿えば必ず目的地へ到達できます。

一方、ビジネスでもプライベートでも、日々の問題解決がカーナビ運転ほど容易ではないのはなぜでしょうか?

それは、カーナビのように最適ルートを計算できない(最善策を見付けられない)からではないと思います。

あらゆる商品やサービスが細分化され、それらを提供する外部リソースに容易にアクセスできる現在の情報化社会の中では、課題さえ明確であれば、解決策を求めることはそれほど困難なことではないはず。

それなのにカーナビのように行かない理由は、次の3つの基本的要因にあります。

・現状が明確に認識されていない
・目指すゴールが明確に設定されていない
・ゴールに到達しようとする意志が弱い

カーナビでは明確に設定される現在位置と目的地、すなわち、今現在の立ち位置はどういう状況にあるのか、目指すゴールはどこなのか、このいずれか(もしくは両方)が、現実の問題解決において明確になっていないケースは意外にも多いものです。

さらに、カーナビが何度予定ルートを外れても健気に軌道修正し何が何でも目的地を目指すようには、実際の問題解決においてゴール到達への強い意志を持ち続け行動することも、なかなか容易ではありません。

明確な現状認識とゴール設定、そのギャップを埋める最善策の模索、そして達成への強い執着。

カーナビにはお世話になるだけでなく、問題解決の模範としなければ。

お盆休み気分も今日まで。明日からまた気持ちを引き締め、カーナビ・アプローチで課題に取り組んで行こうと思います。

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