杉本会計事務所

代表コラム
DIRECTOR
COLUMN

2019.06.09
Contributor:motoki

京都洛北の旅

先週末一泊で京都の洛北に出掛け、八瀬にある瑠璃光院に行ってきました。今回は、近隣の小径と共にライトアップされた夜間特別拝観を楽しむことができました。

「八瀬」は「矢背」とも記され、壬申の乱で背中に矢傷を負った天武天皇が、当地の釜風呂でその傷を癒したとされ、平安時代から貴族や武士に愛された保養地だったそうです。

そこにひっそりと佇む瑠璃光院は、一万二千坪の広大な寺域の自然を借景とし、この時期は生い茂る青もみじと群生する馬酔木などを鑑賞できます。

ライトアップされると日中とはまた違った趣があり、その景色を見ながら、静けさ漂う暗がりの書院で、多くの拝観者が写経をしているのにも頷けました。私は途中で挫けそうなのでやりませんでしたが(笑)。

翌日は、叡山電車で鞍馬天狗の鞍馬寺に行き、そこから、どこまでもうっそうと茂る杉並木の中を、点在する小さな社寺に立ち寄りながら鞍馬山を超え、貴船神社まで。

これはもうハイキングと言える行程で、アイフォンの記録では1万2千歩、約9キロ。アップダウンもかなりあったので2時間以上掛かりました。

毎朝30分のウォーキングの積み重ねでけっこう行ける自信があったのですが、途中からふくらはぎが痛み出し、その考えの甘さを教えてくれました。

鞍馬寺では、毘沙門天(光明)・千手観世音(慈愛)・護法魔王尊(活力)が三位一体となり、緑溢れる山合のすべての生命に尊天(宇宙エネルギー)を与えているとされています。

確かに本堂にパワースポットがあったり、杉の木の根が露出した道が続いていたりで、山中の自然の中から力が湧き出ているような感じを受けました。

その力ゆえなのか、道中の魔王殿という所で、一緒に歩いて来た高齢の男性が、いきなり大きな声で体を揺すりながらお経らしきものを唱え始めたのには驚きましたが、その方に導かれるように私も手を合わせ拝んで来ました。

そのほかにも、詩仙堂、圓光寺、曼殊院など、小さいながら庭が美しい社寺をいくつか巡り、中心部のいわゆる観光名所とはまた異なる、静かで落ち着いた京都を味わうことができたと思います。たまにはこういう京都の旅もいいですね!

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