杉本会計事務所

代表コラム
DIRECTOR
COLUMN

2018.11.10
Contributor:motoki

アレクサとイニエスタ

私はアマゾンをよく利用しますが、最近はエコーなどのAIスピーカーでアレクサ(音声操作サービス)を活用しています。買い物、音楽再生、料理レシピ、ニュースなど様々なサービスがあり、音声のみ文字入力なしのハンズフリーが魅力です。会話もそれなりに成立します。ちょっと質問を変化させると「ごめんなさい、今はよくわかりません」とピシャリ!言われてしまいますが(笑)。

アマゾンがこのアレクサの開発人員を1千人から5千人体制に増強するとの昨年の報道には驚きました。同年のアマゾンの研究開発投資は2兆4千億円で、アルファベット(グーグル)の1兆8千億円を上回り、アップルやマイクロソフトの約2倍の規模とされています。もちろんアレクサのみではなくAWS(クラウドサービス事業)の開発等も含まれますが、かなり巨額の投資です。

他方、アマゾンと国内通販で競合する楽天は、J1ヴィッセル神戸が元スペイン代表のイニエスタを獲得し、FCバルセロナとの契約金が280億円(4年契約)、年俸30数億円(3年契約)。これはアマゾンとアリババに競り勝っての契約だそうです。さらに、来年スタートの通信事業に今後10年間で6千億円近くを投じ、ネット・金融・通信の3つを事業の柱とする方向性を打ち出しました。

また、その通信事業の雄ソフトバンクグループ(SBG)は、今年上半期決算で、10兆円ファンドを含む投資事業の利益が通信事業を上回り、同期間の過去最高益を更新。同社は通信子会社ソフトバンクを株式公開(売り出し推定2兆6千億円)しますが、孫氏は「自社の歴史で通信会社(中心)はほんの10年」と語り、投資会社への移行を鮮明にしています。

このように主要事業や目指す事業で重なり合う企業でも、将来を見据えてどの事業領域にいつどれくらい投資をするか、その経営判断は大きく異なり、大変興味深いものを感じます。3社の投資の結果はどうなるのか、またこの先どのように事業展開していくのか、今後も注目して行きたいところです。

個人的には、アマゾンは勢いが止まらずインフラ企業としてさらに拡大、楽天は「世界が衝撃を受ける」通信事業がブレイク、SBGは投資事業で企業価値が増大しSの文字がGAFAの一角に入る・・・などと期待を込めて勝手に想像しています。

さてさて、ビジネス視点はともかくとして、一消費者、一サッカーファンとしては、これからもアレクサの進化とイニエスタの華麗なプレーをとても楽しみにしています!

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